メガネに頼らず日常生活が送れる
多焦点IOLを選ぶと、近くも遠くもメガネなしで見える方が多くなります。読書からテレビ視聴まで、メガネのかけ替えのストレスから解放されます。
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入する手術です。日帰りで行われることが多く、10〜20分程度で終わる比較的安全な手術です。ここでは手術の詳しい流れや種類、術後の経過について解説します。

白内障手術は日帰りで行われることが多く、実際の手術時間は10〜20分程度です。術前検査から術後のケアまでの流れをご紹介します。

詳細な眼の検査を行い、眼内レンズの度数を決定します。手術内容やリスクについて説明を受け、同意書にサインします。
瞳孔を広げる点眼薬を投与し、必要に応じて血圧測定などを行います。リラックスして手術に臨めるよう準備します。
点眼麻酔(目薬タイプ)で麻酔をかけます。痛みはほとんど感じませんが、軽い圧迫感があることがあります。
約2〜3mmの小さな切開を行い、超音波で濁った水晶体を砕いて吸引除去します(超音波乳化吸引術)。
折りたたんだ眼内レンズを切開口から挿入し、水晶体嚢内で展開・固定します。
手術後は安静にして眼帯を装着します。問題がなければ当日帰宅できます。


白内障手術には主に2つの方法があります。どちらも安全性の高い手術ですが、それぞれ特徴があります。

最も一般的な白内障手術法です。約2〜3mmの小さな切開口から超音波プローブを挿入し、水晶体を乳化(砕いて)吸引します。

フェムトセカンドレーザーを使用して、切開・前嚢切開・水晶体の分割を高精度で行います。より正確で再現性の高い手術が可能です。

白内障手術後は、点眼薬による治療と定期的な診察が必要です。多くの方が翌日から視力の改善を実感されますが、完全に安定するまで1〜3ヶ月程度かかります。

眼帯を装着して帰宅します。目を触らない、水が入らないように注意してください。処方された点眼薬を開始します。
眼帯を外して診察を受けます。多くの方がこの時点で視力の改善を実感されます。日常生活はほぼ普通に送れます。
経過観察の診察があります。洗顔・洗髪が可能になることが多いです。軽い運動も再開できます。
視力が安定してきます。眼鏡が必要な場合は、この頃に処方されることが多いです。
最終的な視力が確定します。点眼薬も終了することが多く、通常の生活に完全に戻れます。




白内障手術は安全性の高い手術ですが、すべての手術にはリスクがあります

手術後数ヶ月〜数年後に、残した水晶体嚢が濁ることがあります。レーザー治療(YAGレーザー後嚢切開術)で簡単に治療できます。
非常にまれですが、重篤な合併症です。術後の点眼薬と清潔な管理で予防します。異常を感じたらすぐに受診してください。
網膜の中心部(黄斑)にむくみが生じることがあります。多くは点眼薬で改善しますが、治療に時間がかかることがあります。
術後一時的に眼圧が上昇することがありますが、通常は点眼薬で管理できます。
大切なこと:白内障手術は年間約160万件行われている、最も一般的な眼科手術の一つです。合併症の発生率は非常に低く、多くの場合は適切に対処できます。不安なことがあれば、担当医に相談しましょう。
手術後の生活で「いつから何ができるか」をまとめました。クリニックや個々の経過によって異なるため、最終的には主治医の指示が優先されますが、目安として参考にしてください。
注意したい時期と症状
術後1ヶ月以内は感染リスクが残るため、汗や水が直接目に入る活動は避けます。視界に閃光・墨が降るような飛蚊症・視野欠損などが出た場合は、夜間でもすぐに受診してください。
QUALITY OF LIFE
白内障手術は単に視力を取り戻すだけでなく、ご自身の生活シーンに合った「見え方」を選べる治療です。眼内レンズの選び方次第で、毎日の暮らしがどう変わるか、具体的にイメージしてみましょう。
多焦点IOLを選ぶと、近くも遠くもメガネなしで見える方が多くなります。読書からテレビ視聴まで、メガネのかけ替えのストレスから解放されます。
対向車のヘッドライトのまぶしさや、信号・標識の読みにくさが大きく改善。夜間運転や雨の日の運転を再開できる方が多くいます。
細かい料理の盛り付けや裁縫、ガーデニングなど、手元の作業がはっきり見えるように。家族との外食やゴルフ・旅行も楽しめます。
文字のかすみが取れ、読み書きが楽になります。スマートフォンの文字も拡大せずに読める方が増え、情報収集の幅が広がります。
白内障特有の「グレア(まぶしさ)」が解消し、晴れた日の散歩や外出が快適に。スポーツ観戦や旅行先での景色も鮮やかに楽しめます。
中間距離(50〜70cm)が見やすくなる眼内レンズを選べば、長時間のデスクワークやスマートフォン閲覧でも目が疲れにくくなります。
自分の目に合うレンズを知りたい方へ
生活シーン・手術歴・目の状態によって最適な眼内レンズは異なります。まずは「適応検査」で自分の目の状態を確認しましょう。